自分不器用ですから…実は照れ屋!老舗茶屋の挑戦
創業85年、お茶の専門店として地域に根づいている叶屋茶舗。
3代目の主、岩本光弘さんは、祖父・父が守った暖簾を令和元年に引き継ぎました。
伝統を残しつつ、時代の風をどんどん取り込みたいと、扱う商品に工夫をこらし、コロナ禍以前は各地の催しなど多くのイベントに出店をし、新たな販路を開拓してきました。
定番の日本茶のみならず、注目を集める和紅茶やタピオカドリンクの開発・販売などを通じ、流行に敏感な若い層にも届く商品で注目を集めます。
世界中の生活様式が変わり、多くの方と触れ合うイベントが相次いで中止に…
人気が定着してきたドリンク類などを提供する機会が激減する中で、あるアイデイアが岩本さんに降りてきました。
「イベントに出られないなら、お店で販売しよう!」
店舗の一角をキッチンに改装し、ドリンクの他にも、以前からあたためていたお団子の取り扱いに踏み切ったのです。
初めてのチャレンジ、慣れない作業に戸惑いながらも、お茶屋のお団子は無事にスタートを切り、色黒でマッチョ、ワイルドな岩本さんの乙女の部分を存分に発揮した愛らしいスタイルで提供されています。
「不器用なんです」とはにかみながら、お団子にあんをあしらう指先もすっかり板につき、次々とアイディアを形にする岩本さん
タピオカに加え、わらび餅ドリンクもスタート、夏は白玉入のかき氷、秋冬は温かいおしるこ、と季節感たっぷり。
お団子は定番の「みそぴー」「いそべ」「あんこ」「みたらし」「ずんだ」「ごま」「しろあん」「みっくす」「抹茶あん」「ぼうず」の10種に加え、四季折々の限定品を販売しています。
春は桜、夏はレモン、秋はさつまいも、バレンタインやホワイトデーはチョコの餡、など、何度通っても飽きの来ないラインナップで、常連さんもニッコリ。
眺めているだけで楽しい定番お団子はもちろん、季節の限定品はお土産にもぴったり。
最近は、お団子をホールケーキに見立てたデコレーションも話題で、クリスマスやお誕生日にオーダーが入ることも(要事前予約)。
エネルギッシュでバイタリティに溢れる岩本さんは、
老若男女から愛される街のアイドル的存在でありながら、とても恥ずかしがり屋さん。
わたしたち日本人にとって暮らしの中にあるお茶を「もっと身近に、もっと楽しく」
そんな願いとともに、茶太郎印のお団子が、わたしたちのお茶の時間をより豊かにしてくれます。
春待つ僕らを一足先にたのしませてくれる、さくらあんが発売開始!
老舗お茶屋の新たな試み、これからも目が離せません。
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お茶・お団子の叶や
叶屋茶舗
〒078-8214
旭川市4条通18丁目821
℡0166-31-9319
月曜定休
営業時間:10:00〜18:00(日祝〜17:00)